
オーストラリア人のパートナーがいて、将来は一緒にオーストラリアに住もうと思っているんだ。
パートナービザの申請を検討しているんだけど、実際に提出しなければならない書類といまから用意しておくべきモノってある?

わたしも実際に2019年にパートナービザを申請して、2020年にサブクラス820を取得したよ!
この記事では実際に私が提出した書類のすべてと、申請前から行っていた準備について紹介するね。
この記事はこんな人におすすめ!
- オーストラリア国籍もしくは永住者のパートナーがいて、パートナービザの申請を検討している人
※ビザ申請条件や提出が必要な書類に関する情報は随時更新されますので、最新の情報は必ず以下より確認していただくようお願いいたします。
オーストラリア移民局 サブクラス820に関するページはこちらから。
【経験談】オーストラリアパートナービザ(サブクラス820/801)申請時の状況とタイムライン
まず、わたしがパートナービザを申請した時の状況とタイムラインについてご紹介します。
パートナービザ申請時の状況
パートナービザを申請した時の状況は以下です。
パートナービザ申請時の状況
- わたしのパートナー:オーストラリア国籍保持者
- 交際、同棲開始からの期間:1年10ヶ月
- 住まい:2人で借りているユニット
- 結婚:していない
入籍したからと言ってビザ取得に有利になるわけでは無いということもあり、ディファクト関係のままでビザを申請しました。
【タイムライン】パートナービザ申請準備から取得までの流れ
それでは実際のパートナービザ申請準備を始めてからビザが下りるまでの流れについてご紹介します。
「スポンサーシップ制度」が始まるというニュースが流れる。
なるべく早く申請することを決意し、移民弁護士を探し始める。
移民弁護士を雇い、申請準備を行う。
パートナービザを申請。
健康診断を受ける。
警察証明書(日本)の提出依頼が来て、提出。
サブクラス820取得!
2019年1月前半:スポンサー審査制度開始のニュースを見る
わたしたちは、2019年7月までにパートナービザを申請するつもりでした。
しかし、当時オーストラリアで「パートナービザのスポンサー審査制度が始まる!」というニュースがあり、話し合った結果なるべく早く準備をしてパートナービザの申請を行うことを決めました。
2019年1月後半:移民弁護士を探す
もちろん移民弁護士を雇わずに、自分で申請してビザの申請を行っている人も沢山います。
ただ、わたしたちは話し合った結果移民弁護士のサポートを受けることにしました。
わたしたちが移民弁護士を雇うことにした理由
- 彼の仕事がとても忙しく、わたしがメインで申請準備を行わなければならなかったから。
- 自分たちで申請を行ってもし何か間違えてしまったら厄介なことになるし、ビザを取得するまでその心配をして過ごしたくなかったから。
さまざまな移民弁護士やビザエージェントのWebサイトを見ましたが、相場は大体2500ドル~4000ドルくらいだったと思います。(ビザ申請料を除く)
しかし、私たちの場合たまたま知り合いに移民弁護士の方がいたのでその人にお願いすることにしました。
(もちろんお代はお支払いしましたが、ご厚意でかなり良心的な値段を提示してくださいました。)
多くのビザエージェントでは、初回無料カウンセリングなども行っているのでまずは相談してみて料金を見てみるのがおすすめです。
2019年2月:パートナービザ(サブクラス820/801)申請
1ヶ月で書類の準備等行い、ビザの申請をしました。
実際に書類をアップロードする作業はすべて移民弁護士の方がしてくださったので、わたしたちは作成した書類をすべて移民弁護士の方に提出しただけです。(ここで提出した書類については次の章で詳しくご説明します。)
また、基本的に移民局とのやり取りもすべて移民弁護士を経由するので、私たちが直接オーストラリア移民局とやり取りすることはありませんでした。
2019年4月:健康診断を受ける
こちらはパートナービザの申請に必須の項目ですが、健康診断を受けるにはビザ申請後に移民局から来た紹介状が必要です。
健康診断は決められたBupa(オーストラリアの保険会社)の会場で行われ、事前予約をする必要があります。
検査項目は、通常の健康診断(尿検査や身長、体重測定)の他に胸部レントゲンと血液検査でした。
ビザ申請に伴う健康診断についての詳細はこちらから。
2020年6月:日本の警察証明書提出を求められる
健康診断を受けてから1年弱、何の音沙汰もありませんでしたがついに連絡が!
移民局より「日本の警察証明書」の提出を求める旨の連絡です。
さっそく在シドニー日本国総領事館に問い合わせたところ、以下の必要書類とともに来館するよう指示がありました。
日本の警察証明書を申請するのに必要だった書類
- 申請書(現地で記入しました。)
- オーストラリア移民局から提出依頼があったという証明
- パスポート
この「オーストラリア移民局から提出依頼があったという証明」というのが無いと、警察証明書の申請は受け入れてないとのことでした。まずは事前にメールか電話で領事館に問い合わせてみましょう。
2020年7月:サブクラス820取得
警察証明書を提出してから約2週間。
ついにサブクラス820が下りたとの連絡がありました!!

長い道のりだったけど、これからも彼と生活していけるのが嬉しい!!
と、すごく安心したのを覚えています。
オーストラリアパートナービザ申請に実際に提出した必要書類
わたし(ビザ申請者)と彼(スポンサー)がそれぞれ用意した書類と、一緒に用意した書類がありました。
実際に提出する書類はカップルによって異なると思いますが、わたしたちが提出した書類についてご紹介します。
ここではあくまでも、わたしたちが用意した書類であり「これらがあれば必ずビザが下りる!」ということではありませんので、予めご了承ください。
パートナービザビザ申請に用意した書類①わたし(申請者)の個人情報
わたしの個人情報に関する書類で、実際に提出したのは以下です。
- パスポートのスキャン
- 出生証明書
(在シドニー日本国領事館で英語の出生届を発行してもらいました。)
在シドニー日本国総領事館 身分事項証明(婚姻、出生等) - 所持している全てのID(運転免許証)
- オーストラリアの警察証明書
- Form80
(わたし個人情報や家族の情報を記入したもの) - Form956
(ビザ申請を移民弁護士を通して行う旨を記入したもの)
パートナービザビザ申請に用意した書類②彼(スポンサー)の個人情報
続いては彼が提出した個人情報に関する書類です。
- パスポートのスキャン
- 出生証明書
- オーストラリア国籍証明書
(Certificate of Australian Citizenship) - 所持している全てのID
(運転免許証と他国の永住者カード) - 過去24ヶ月の雇用履歴
(会社にお願いして、勤務していた期間と役職等記入したレターを作成してもらいました。) - 住所を証明する書類
(運転免許証に加えて公共料金を支払った際の領収証を提出。) - 過去10年の渡航歴
パートナービザビザ申請に用意した書類③2人の関係を示す書類
これらは書類を集めたり、写真をまとめたりと結構時間がかかりました。
日ごろから申請に必要かもしれない書類はまとめておくのがおすすめです。
金銭的な証明(Financial)
- 銀行の共同口座のステイトメントすべて
- 2人で経済的責任を分け合っている証明
(ワードにお金のやりくりをどうしているか記入。彼は毎月いくら共同口座に入れていて、わたしはいくら入れているというような内容です。) - 2人で借りているアパートの支払い履歴
共同口座は日ごろからスーパーマーケットで買い物をする際に使用したり、レントを支払う際に使用するなどとにかく2人に関する支払いは全てこの口座から行っていました。
世帯に関する証明(Nature of household)
- 2人で家事を分けて行っている証明
(ワードにそれぞれの分担内容について記入。どちらか片方ではなく、分担していることを書きました。) - 一緒に住んでいる証明として2人の名義で借りているアパートの契約書
(今までの分すべて) - 過去に受け取った2人の名前が書いてある結婚式の招待状コピー
ここでは、「一緒に生活をしている」ということと「それぞれ分け合って力を合わせて生活をしている」ということを証明する必要がありました。
家事分担に関しては、わたしが洗濯をどのくらいの頻度で担当していて・・・というような内容を書いて提出しました。
社会生活に関する証明(Social life)
- Form888を4セット
(これはすごく重要な書類です!) - 過去に一緒に旅行へ行った際のe-チケットのコピーと実際現地で泊ったホテルの領収証(2人の名前入り)
【超重要!】Form888について
From888とは、2人のことを良く知るオーストラリア国籍もしくは永住権保持者の友達や家族に書いてもらう書類です。
申請者とスポンサーのことをどのくらいの長さ知っていて、2人の関係は本当にコミットしたものなのかというのを書いてもらう必要があります。
わたしたちは、
- 彼のお母さん
(当時わたしたちと一緒に住んでいた) - わたしのホストマザー
(彼と出会った時からよく一緒に遊びに行っていた) - 彼の友達2名
(彼の20年来の親友で、わたしも頻繁にごはんに行く仲)
にお願いしました。
書くのにも時間がかかりますし、パスポートのコピーや国籍証明書を添付してもらう必要があるのでなるべく時間には余裕をもって依頼しましょう。
最低2セットの提出が必要とされていましたが、移民弁護士より「Form888は多いに越したことは無い」という指示があり4セット提出しました。
互いのコミットメントを証明する書類(Commitment to each other)
- NSW州のディファクト証明書(Relationship Certificate)
この分野で、「お互いの家族やいままでのヒストリーなどを良く知っていることを表す書類」が必要だったのですが次の「交際の発展」という分野で作成した書類と重複した内容だったので割愛しています。
Relationship Certificateの申請はお金がかかりますが、「結婚証明書」に代わる書類となりますので申請するのがおすすめです。
ちなみにNSWの場合、こんな素敵なデザインの証明書が購入可能です。

交際の発展(Relationship Development)
- 交際の履歴についてワードに記入
(わたしも彼もそれぞれ1部ずつ書きました。) - わたしたち+誰か他の人が写っている写真
交際の履歴については、
- いつ、どこで、どのようにして出会ったのか
- どういう経緯で交際を始めたのか
- お互い遺書などはあるか(お互いを遺産の相続人にしているか)
- 離れてた時間はどう連絡を取り合っていたか(彼が海外出張に行った際やわたしが日本へ帰国していた際)
- 将来はどのように考えているか(結婚、子どもなど)
についてお互い書きました。
また写真については「2人で写っている写真」ではなく、「他の人と写っている写真」を提出するよう言われパワーポイントでまとめました。
写真と併せて、
- 写っている人の名前
- いつの写真で、どのようなシチュエーションだったか
を記入。写真には彼の家族や親戚と撮った写真やわたしの家族と一緒に撮った写真などを多く含むよう心がけました。
【備えあれば患いなし!】なるべくたくさんの書類を集めよう
お疲れさまでした!
とても気の遠くなるような作業ですが、日ごろから意識して書類を集めておくことで申請時の負担を減らすことが出来ます。
そして、「これさえ出しておけばOK!」という書類は無くできる限り沢山の書類を提出することが大切です。
上記の書類を見て「わたしはたちはこの書類を提出してないけどビザおりたよ!」という人もいると思います。(その逆も然りです。)
しかしパートナービザ審査はあくまでもケースオフィサー次第ですので、可能な限り多くの証明を提出するのがおすすめです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。